社長からのセクハラを拒否して解雇されたことをめぐるあっせん事例
2016.01.13
【助言・指導 あっせん好事例集】
セクシュアルハラスメント
申請の概要
Y工務店に勤務する申請人X(労働者)は、社長から性的関係を求められ、拒否したことにより解雇を言い渡された。後日、社長に対し謝罪文と解雇の撤回を求めたが、拒否されたため紛争となり、Xが会社に対し慰謝料等を求めて、あっせんを申請した。
※現在は、均等法の規定に基づき労働局の雇用均等室で調停(援助)を行っています。
紛争の背景
申請人Xは、Y工務店に事務員として採用された。
他の社員が営業に出かけている間は、社長と2人きりになることも多く、ほぼ毎日①肩をもむ、②身体的特徴をからかう、③わい談をしたり男性経験等を聞く、等のセクハラが繰り返された。
現場等に社長と2人で出張した際には、車内で身体に触れたため、耐え切れず抗議したが、行為はその後も続いた。
Xは、今年の社員旅行の際、社長から部屋に呼び出され、プライベートな付き合いを求められた。断ると、態度を急変させ、来月末付けでの退職を求められた。
退職の意向がない旨を伝えその後も出勤し続けたところ、社長は他の社員に対し、Xは気が強くて、手におえない等の噂を吹聴してまわり、その挙げ句Xは○年○日付けで解雇された。