整理整頓が転倒災害予防に有効 三田労基署が調査
2016.01.28
【監督指導動向】
東京・三田労働基準監督署(武藤一雄署長)は、転倒災害についてのアンケート結果を公表した。転倒災害の予防に有効だと思う対策として、「整理整頓する」がトップに挙がっている。調査は昨年6月に実施した安全衛生週間準備大会の参加者に実施したもの。
複数回答で転倒災害の予防に有効だと思うことを聞くと、整理整頓する(205件)、通路に物を置かない(92件)、荷物を両手に持たない(52件)――の順となった。一方、防止するために事業場で取り組んで有効だと思うことでは、危険予知訓練(107件)が最多で、ヒヤリ・ハット報告が89件、一斉清掃日が81件で続いた。
転倒災害防止に向けて行政の取組みで有効だと思うことを尋ねると、「教育(講習会)の実施」が163件で群を抜いて多かった。同労基署は、「『どうしたら防げるか』という知識が足りないために、同項目が上位に挙がっているのではないか」とみている。