重機の検査実施せず 所有会社など2社を送検 大分労基署
2017.10.19
【送検記事】
大分労働基準監督署は、重機使用前の自主検査を行わなかったとして、建設業者と同社常務取締役を労働安全衛生法第45条(定期自主検査)違反の容疑で大分地検に書類送検した。平成29年5月、重機を貸した先の企業の労働者が死亡する労働災害が発生している。
同社は、重機の一種であるタイヤローラーを使用させる際、直前1カ月以上使用していなかったにもかかわらず、法律で義務付けられている自主検査を怠った疑い。
また重機を借りた側の建設業者および同社代表取締役も、重機を同社労働者に使用させる際、作業開始前にブレーキやクラッチ機能について点検を行っていなかったことから、同法第20条(事業者の講ずべき措置等)違反の疑いで処分されている。
大分川ダム周辺の林道整備工事現場において同社労働者が運転していた際、重機ごと法面下へ約30メートル転落して死亡している。
【平成29年9月20日送検】