「元請の下請に対する指導」などで違反 除染作業の監督結果 福島労働局
2017.11.10
【監督指導動向】
福島労働局は、平成29年1~6月に実施した除染作業を行う82事業者に対して実施した監督結果を公表した。労働基準関係法令に違反がみつかったのは45事業者だった(違反率54.9%)。
違反件数は合計で73件。うち58件が安全衛生関係で、労働条件関係は15件だった。
違反項目をみると、下請企業が除染業務を行う際に事故由来放射性物質を吸入摂取・経口摂取するおそれのある作業場において飲食を禁止することなどの「元請の下請に対する指導」が13件で最多。放射能度などに関する「作業場所の事前調査」が8件、時間外・休日労働に関する労使協定(36協定)を締結・届出せずに、1週40時間以上の残業をさせる「法定労働時間」が5件で続いた。