【ひのみやぐら】体操で衛生週間を盛り上げる
ストレスチェック制度が12月から始まることもあって、今年の全国労働衛生週間は、その周知や準備といった色彩が濃い。当然、踏まえておくべき重要事項であるので実施しておかなければならないが、本週間中に行われる行事やイベントは、きっちりと盛り上げたい。
そこで、本誌では職場で簡単にできる2つの体操を紹介しよう。まずは特集Ⅰで取り上げるJFEスチール西日本製鉄所が開発した「アクティブ体操®」だ。同社では、社員の高齢化を背景に2004年に腰痛など筋骨格系障害の予防を目的に始めたという。その後、体力低下が原因となる転倒防止のため〝PART2〟が作られた。誌面で大きく掲載しているPART2は、「肩回し運動」「肩の強化」「四股の姿勢でストレッチ」など10の体操を組み合わせて構成されており、約4分と短時間で行うことができる。
もうひとつは、東京大学医学部付属病院22世紀医療センターの松平浩特任准教授が提唱する「これだけ体操」。詳しい説明は、特集Ⅱに預けるとして「息を吐きながら3秒間腰を反らす」「壁に肘をつき5秒間腰を横に曲げる」といった2種類のシンプルな体操だ。こちらも少ない時間でできるので、朝の始業時、昼の休憩時と適宜行える。
全国労働衛生週間の行事で体操を紹介することで、健康づくりのよいきっかけにもなるだろうし、継続して取り組めればなおよい。
以前、この頁で「ラジオ体操は安全文化」と指摘した。わが国の職場にとって、体操は取り入れやすい衛生活動といえるのではないだろうか。皆で行うことで、職場の一体感を高めることもできる。
今年の全国労働衛生週間は、体操で盛り上げてみるのはいかが?