4分の3で足場などの法令違反 木造家屋建築現場で 中越3労基署
2017.12.13
【監督指導動向】
新潟・長岡、小出、十日町の中越地域3労働基準監督署は平成29年10月、木造家屋等建築工事現場に対して一斉監督を実施した。28年度から実施している「木建足場からの墜落・転落災害防止対策強化プロジェクト~ブラッシュ・アップ!!足場先行工法~」活動の一環で、36現場に対して実施している。
このうち何らかの違反が発覚したのは75%に当たる27現場。「請負人に法令違反を生じないようにする指導が十分でない」「足場の作業床に、必要な高さの手すり・中さんを設けていない」などの違反がめだっている。
また、3労基署が今年度重点項目として統一した「足場は本足場とすること」「作業主任者を選任し、職務を励行させること」「足場の点検を実施すること」に関しても確認を行った。それぞれ改善を要すると判断したケースは、11、7、10現場だった。
好事例も併せて発表している。たとえば小出労基署が確認した例では、足場の点検励行を呼び掛けるプレートを足場の昇降階段の出入り口部分に設置していた。