交流深め知名度向上を/きよなり社会保険労務士事務所 清成 留美
大学卒業後、新入社員として入社した広告代理店での仕事を通じて紹介されたのが、社会保険労務士の先生だった。恥ずかしながら当時は社労士の資格の存在を全く知らず、どんな仕事をしているのか想像もつかなかった。
事務所にお邪魔したり、お客様を紹介していただいたりするなかで社労士の資格に興味を持ち、自身の将来のキャリアを考える時期と重なったこともあり、一念発起し資格取得に挑戦したのがスタートだった。
合格後は社労士事務所に勤務するものと思っていたが、広告代理店の営業しかやったことがない20歳代の女性なんか雇ってくれる事務所もなく、営業系のコンサルティング会社へ転職した。
毎日のように残業、出張をこなしながら仕事をしていたが、自身の出産、育児休業が働き方を見直すきっかけとなった。
そんななか、福岡労働局での非常勤職員募集に目が留まり、育児をしながらゆっくり働く方法もある、と8年間お世話になった会社を退職して社労士開業登録をすることになった。
ありがたいことに退職したコンサルティング会社の同僚や後輩から社労士としての仕事の紹介があり、非常勤職員を4年勤め上げた後には自身の事務所を立ち上げ、職員を雇うことができるまでになっていた。
しかし、社労士事務所の勤務経験もなく、事務仕事の経験も浅い私にとって事務所の運営は不安がいっぱいだった。そのため、社労士会の研修やイベントなどに積極的に参加し、先輩社労士からいろいろなことを教わった。先輩方からは惜しみなくノウハウを教えていただき、本当にありがたかった。
行政の非常勤職員時代には両立支援や育児介護休業法を扱い、実際に企業で育児休業を取得、復帰した経験のある私に対してワーク・ライフ・バランスや両立支援に関する仕事の話をいただくこともあった。
そしていつの間にか開業登録して10年が経過し、今は社労士会の理事や支部の副支部長を務めさせていただいている。
迷いもあったが、お世話になった社労士会へ恩返ししたいと思い、引き受けた。
現在、福岡県社労士会の会員数は1万5,000人を超えている。数が多ければ帰属意識が薄れるのは仕方がないが、せっかく所属している組織である。社労士の地位向上や知名度アップのために組織の力で取り組めるよう、積極的に交流を深めてほしい。
きよなり社会保険労務士事務所 清成 留美【福岡】
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