安全対策不十分 送気マスク使用させず船舶塗装業者を送検 今治労基署
2018.01.05
【送検記事】
愛媛・今治労働基準監督署は、有機溶剤を使った塗装作業を行わせる際の安全対策が不十分だったとして、船舶塗装業者などを労働安全衛生法第22条(事業者の講ずべき措置等)違反の容疑で松山地検に書類送検した。平成28年4月、同社労働者が死亡する労働災害が発生していた。
被災した労働者は、船舶内部の密閉された空間で床・天井に塗装作業を行っていた際、有機溶剤中毒で死亡している。同社は作業を行わせるに当たり、防毒マスクを使用させていたが、同労基署は「それでは不十分だった。危険性の高い作業場所だったため、口元に空気を送る”送気マスク”を使用させる必要があった」と指摘する。
【平成29年11月27日送検】