明るく楽しい職場に/よつばワーク社会保険労務士法人 橋口 幸子
「仕事は厳しい。だからこそ職場は明るく楽しく」。社員向けの人材教育コンサルタントの社長から、仕事でご一緒した時に教えていただいた。分かりやすい言葉だったため、とても腹落ちした。
「明るく楽しく」の解釈は人それぞれかもしれないが、私は「仕事の働きがい」のあることが、「楽しい」につながると理解している。働きがいを感じられれば、お客様からのクレームや上司からの少々きつめの指導も自分が成長するアドバイスのように聞くことができる。仕事の働きがいは考え方をプラス思考にする。
具体的には、従業員が「この会社だから成長できる」、「この上司の下で働けて良かった」、「励ましてくれる同僚がいる」、「子どもが風邪になって、頻繁に休む必要があっても、安心して休める」、「親の介護が必要になっても、勤務時間を相談しながら働ける」などと感じられることではないだろうか。このように感じられる職場は、雰囲気が良く、連帯感と安心感がある職場だと思う。パフォーマンスが高いのは当然だ。
しかし、私たちが向き合う職場問題は、ハラスメントやメンタル不調者の対応、長時間労働等の問題を抱える職場が少なくない。さらに、最近会った女子学生から「社会に出ないで、専業主婦になりたい」という言葉を聞いて、驚いた。最近のニュースから働くことに悪いイメージを抱いていると思われ、とても残念だ。
私が社労士として支援できることは、まずは実務家として、職場環境の基準を示す就業規則等の整備や労働基準法を守ること。やっと、ここで経営者も従業員も、言いたいことが言えるようになる。次は、職場環境づくりに対して、経営者が本気になって、取り組んでいただけるよう良き相談相手になり、丁寧に労務問題と向き合うことだと思う。新しい方法や情報があれば、積極的に学びたい。社労士資格の範囲では全く足りないのである。
私自身、仕事を通して、周りの方々から厳しくも温かく育てていただいた。今も仕事が好きでいられるのは、そのお陰であることに他ならない。そして今、経営者の方々とこのような職場環境を一緒につくっていくことが、その恩返しのように感じている。昨年、有り難いことに同じ考えを持つ仲間に恵まれ、法人を設立した。まずは、自社が顧問先へのショールームである。「仕事は厳しい。だからこそ、職場は明るく楽しく」を試行錯誤しながら、本気になって、実践している。
よつばワーク社会保険労務士法人 橋口 幸子【新潟】
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