プロ野球球団に大学生アルバイトの適切な労働条件確保を要請 沖縄労基署
2016.03.03
【監督指導動向】
全国初、プロ野球球団への労働条件確保の要請――沖縄労働基準監督署(長濱直次署長)は、2月に管内でキャンプを行うプロ野球5球団に対して、大学生等のアルバイトの適切な労働条件の確保を図るため、協力依頼を実施した。5球団合計で約140人の大学生等のアルバイトが、プロ野球球団に雇用されている。
依頼先は、阪神タイガース、東北楽天ゴールデンイーグルス、中日ドラゴンズ、横浜DeNAベイスターズ、広島東洋カープの5球団。長濱署長が各球団キャンプ地を訪問し、昨年11月に全国で実施した「大学生等に対するアルバイトに関する意識等調査結果」と、学生向けの「アルバイトする前に知っておきたい7つのポイント」と題したリーフレットを各球団担当者に手渡した。併せて、雇用する大学生等に対して同リーフレットを配布するよう要請している。
沖縄労基署によれば、「過去に、プロ野球のキャンプで雇用に関するトラブルがあったわけではないが、学生が憧れるプロ野球球団がキャンプを実施している機会を捉えて、アルバイトの労働条件確保に関わる周知啓発を行いたかった」としている。
プロ野球のキャンプでは一般的に、大学生等のアルバイトは、練習の補助やグラウンドの整備などに従事している。