【安全衛生・お薦めの一冊】『いちばんやさしい労働安全衛生法―知ってほしい安全と健康を守るワークルール―』
2018.02.12
【書評】
体系的に学べる入門書
職場で安全衛生の仕事に携わることになったとき、嫌でも紐解かなければならないのが労働安全衛生法だ。省令も含めると膨大なボリュームとなる文書を目にすると、どこから手を付けて良いのか困惑する人も多いかもしれない。本書は、そんな新任の安全衛生担当者に向けて労働安全衛生法を分かりやすく、かつ体系的に学ぶことができるよう解説した入門書。
労働安全衛生法の狙い、安全衛生の管理体制、リスクアセスメント、安全衛生教育、健康の保持増進――の5章で構成し、豊富な事例や規制の一覧などを随所に盛り込んでいる。著者による「なるほどポイント」では実務上の注意事項も押さえている。
雇入れ時教育では、カリキュラムを例示するだけでなく、派遣労働者の扱いについても助言した。
マンガが効果的に使われており、さくさく読むことができる。
(加藤雅章著、中央労働災害防止協会刊、TEL:03-3452-6401、A4判変形、80ページ、1200円+税)
平成30年2月1日第2299号 掲載