基本的作業方法の遵守を 死亡・重大災害防止へ緊急要請 宮城労働局

2018.02.20 【監督指導動向】
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 宮城労働局は235事業場に対し、基本的な作業方法の遵守を柱とする死亡災害撲滅に向けた緊急要請を行った。平成29年夏以降、一歩間違えば複数人が死傷するような大事故につながりかねない労働災害が多発している。

 管内では、「サイロ内側に付着した穀物の粉を書き落とす作業をしていた労働者が転落し、剥がれ落ちてきた粉に埋もれた」「スクラッププレスに缶を並べていた労働者の身体にセンサーが反応し、身体を挟まれた」などの死亡災害が発生している。死亡には至らなかったものの、「炉内への冷却水の浸水」「アセチレンガスボンベから漏れたガスに引火」などを原因とした爆発災害も数件発生している。

 同労働局はこれら労災の要因を「作業効率を優先して安全を軽視した、リスクアセスメントが不十分だった――などの基本的な安全管理の取組みが徹底されていないものが多い」と分析。そのため、①安全作業マニュアルなど基本的な作業方法の遵守状況の確認といった安全衛生活動の総点検、②安全管理者・安全衛生推進者などの選任と、当該者による確実な職務の遂行、③雇入れ時・配置転換時の教育を徹底する――といった労災防止に向けた取組みの徹底を求めている。

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