トリクロロエチレンで中毒が発生 作業主任者未選任など計3違反で送検 常総労基署
2018.02.21
【送検記事】
茨城・常総労働基準監督署は、トリクロロエチレンを日常的に使用していたにもかかわらず特定化学物質作業主任者を選任していなかったとして、清掃業・産業廃棄物処理業者と同社代表取締役を労働安全衛生法第14条(作業主任者)違反などの容疑で水戸地検下妻支部に書類送検した。平成29年2月、同社労働者がトリクロロエチレンを吸い込み死亡する労働災害が発生している。
同社は、金属部品の油を落とす作業で特定有機溶剤に分類されるトリクロロエチレンを労働者に使用させていたが、保護具の使用状況の監視などを行う特定化学物質作業主任者を選任していなかった。
さらに、会社設立以来1度も、屋内作業場の環境測定および特定化学物質健康診断を実施していなかった。法律ではどちらとも、半年に1度の実施が義務付けられている。
【平成30年2月1日送検】