【安全衛生・お薦めの一冊】『ドライバー実践マニュアル 事故をなくす気づきと習慣』
2013.08.01
【書評】
頻出事故パターンを解説
年間約70万件も発生している交通事故。営業車の運転中やマイカー通勤者の事故も少なくない。本書は、事故防止へドライバーが守るべき安全運転習慣と頻出事故パターンを解説している。
たとえば、「信号待機中に助手席の資料を探していたところブレーキペダルから足がはずれて前方車両に追突」した事例では、サイドブレーキを引く習慣をつけ、「ながら運転」防止のために携帯電話や荷物はかごに入れて後部座席に置いておくなどの対策が考えられるとした。また、「急ぎ・焦り運転」による事故も多く、交差点右折時にはショートカットをせず回るように右折することなど運転時のポイントを説明している。
巻末には「慎重型」「攻撃型」など運転適性のセルフチェックリストを掲載。事業場向け教育者用テキストも発行されているので、営業車での外回りが多い事業場は併せて活用してみては。
(中央労働災害防止協会刊、北村憲康監修、TEL:03-3452-6401、B5版、36ページ、546円)
平成25年8月1日第2191号 掲載