【安全衛生・お薦めの一冊】『安全確認ポケットブック 墜落・転落災害の防止』
2015.05.01
【書評】
チェックリストの活用を
災害の多くを占める墜落・転落災害だが、高さ1.5m程度からでも頭の高さは3m以上になるため、頭部を強打して死亡する危険がある。墜落・転落災害を防止する安全な設備と作業方法について、作業者一人ひとりが知っておくことが必要だ。
本書では、足場、開口部周辺作業、タンクの昇降、脚立などを使った作業を例にとり、安全な状態と安全な管理、安全な行動について確認ができるよう具体的な対策例をチェックリスト形式で掲載している。例えば、開口部周辺作業では、開口部周辺への手すり、幅木の設置、作業終了後の開口部の養生、危険表示などの墜落・転落災害防止措置を挙げる。また、安全帯の使用や路肩への物の放置がないかなど、作業方法についてもチェック項目を設けた。
ポケットに入れて持ち歩けるサイズなので、職場巡視などの安全確認にも活用できる。
(中央労働災害防止協会編、TEL:03-3452-6401、A6判、24ページ、280円+税)
平成27年5月1日第2233号 掲載