【安全衛生・お薦めの一冊】『産業用ロボットQ&A 100問』
2016.07.01
【書評】
生産現場の疑問に回答
人手不足によってますますその活躍の場が増えている産業用ロボット。本書は「産業用ロボット特別教育インストラクター講座」を30年にわたり実施してきた講師が、実際の講義で挙がった質問から選りすぐりの100問をQ&A形式で紹介する。
いくつか質問を抜粋すると、「Q:マニプレーターの範囲外で加工をする作業員には教育は不要か?」「A:特別教育は必要ないが、新規採用者なら雇入時に加工業務の安全教育が必要」「Q:ロボットの動作範囲にセーフティスイッチやセンサを設けた柵を置くシステムは適切か?」「A:動作範囲が変更された場合、阻止出来るだけの強度を持つ機械的ストッパーならシステムは有効」といった具合だ。
生産ラインの現場に即して法令を解説しており、産業用ロボットの安全対策を講じるための指南書として手元においておきたい。
(白﨑淳一郎著、労働新聞社刊、TEL:03-5926-6888、B5版、144ページ、税込み1512円)
平成28年7月1日第2261号 掲載