【安全衛生・お薦めの一冊】『イラストでわかる 職長の安全・監督能力アップ』
2016.08.01
【書評】
口調や身振り合わす
職長の能力向上に着手したいが何か適当なものはないだろうか?――そんな現場の切なる要望に“かゆいところに手が届く”ような見事な構成で応えたのが本書である。
リスクアセスメント、職長の立場で実践すべき安全管理手法などの「安全の向上」と監督の仕方、指導・教育、コミュニケーションの取り方などの「監督能力」に関することについて、イラストを多用して分かりやすく解説しているのが大きな特長だ。
特にコミュニケーションに関しては、労災防止、快適職場を目指す観点から細かくアドバイス。例えば、コミュニケーションが上手く取れる3つのテクニックとして、ペーシング(口調や声のトーンなどを相手に合わす)、ミラーリング(身振り、手振りなどを相手に合わす)、バックトラッキング(相手のいった言葉を繰り返す)などを紹介した。
(林利成著、清文社刊、TEL:03-6273-7946、B5判、244ページ、1500円+税)
平成28年8月1日第2263号 掲載