【安全衛生・お薦めの一冊】『安全法令ダイジェスト製造業編』
2017.04.01
【書評】
安衛法を一冊に凝縮
労働安全衛生法の体系から事業者が行うべき安全教育、機械設備に施す挟まれ・巻き込まれなどの災害防止措置、リスクアセスメント。事業者が知っておくべき安衛法のエッセンスをギュッと一冊にまとめたのが本書だ。
各テーマごとに、事業者が講ずべき措置、さらに事業者が作業者に行わせなければならない事項を記載。例えば、旋盤などの工作機械では、事業者は突出した加工物との接触を防ぐための覆いや切粉飛散防止の囲いを設けること、作業者には立旋盤などのテーブルへの搭乗を禁止しなければならないことなどを、多数のイラストを交えながら簡潔に説明している。作業主任者や機械の運転者、作業者、合図者などそれぞれに行わせる職務も一目で理解しやすい。
テキスト版とポケット版をラインナップ。専門知識を必要とする人の手引書や安全教育の教材に幅広く活用できる。
(労働新聞社編、TEL:03-5926-6888、A6変形判・B5判、256ページ、900円+税・1800円+税)
平成29年4月1日第2279号 掲載