【見逃していませんか?この本】「時代が追いついてきた!」と膝を打つこと請け合い/カネシゲタカシ『みんなの あるあるプロ野球GOGO!』

2016.03.29 【書評】
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 「野球大喜利」をご存知だろうか。ツイッターで広げられる熱戦は、プロ野球のシーズン中、オフにかかわらず、365日繰り広げられている。

 そんな野球大喜利の年に1度のお楽しみが「あるあるプロ野球」で、12球団のあるあるネタをツイッター上で募集し、1冊の本にまとめる恒例行事だ。毎年11月にネタを募集し、3月の開幕直前に刊行する。今年で5年目を迎える。

 本は全884ネタを掲載しており、「なんかいろいろすみません/巨人あるある」のような「あ~、こういうことはあるなぁ」と思うものもあれば、「ラグビーW杯の裏でプチ源五郎丸フィーバー/阪神あるある」のように「いやいや、それはないだろう・・・でも、なくはないかもしれないなぁ」と一瞬考えてニヤリと笑ってしまうものもある。ディープな野球ファンにオススメしたいのはもちろんだが、ライトな野球ファンにこそ手に取ってもらいたい。読み終えたらたちどころに、今までの野球ニュースが別のものに見え、一層面白く、深く、野球を楽しむことができるだろう。

 さて、先日開かれた本書の出版記念イベントでは、著者による掲載ネタの解説が行われていた。キーワードは「時代が追いついてきた!」だという。確かに掲載ネタとその募集時期を照らし合わせると、ネタに対して時代が追いついてきたといえるものがいくつもある。是非、読む際はその点を頭の片隅に入れてもらいたい。

 野球賭博、チーム内での金銭授受、薬物問題――とあるアナウンサーのごとく「水差し野郎」と、ニュースに向かってツッコミを入れたくなる出来事ばかりだった近頃のプロ野球界。この本でガハハと笑って、気分よくペナントレースを楽しみたい。(M)

かねしげ たかし、講談社・1080円/漫画家。無類の野球好きで、毎日ツイッター上で野球大喜利を開催。スポーツナビなどで野球に関する連載も執筆。『あるプロ』シリーズ1~4作目も好評発売中。

4月17日(日)18時から新宿ネイキッドロフトにて、ゲストに漫画家のみずしな孝之を招いて『カネシゲタカシとザ・ギース尾関のプロ野球たのポジウム vol.2』も開催する。

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