虚偽報告で金属バルブ製造事業者を送検 報告用のタイムカードを作成 小諸労基署

2018.03.05 【送検記事】
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 長野・小諸労働基準監督署は労働基準監督官に虚偽の報告を行ったとして、金属バルブ製造業者と同社の取締役2人を労働基準法第104条(報告)など違反の疑いで長野地検佐久支部に書類送検した。

 違反があったのは同社の信州工場。平成29年8月25日に同労基署が定期監督をしたところ、長時間労働が認められた。そこで、同労基署は9月~11月までの労働時間を報告するよう命じた。

 命令を受けた同社は取締役の指示のもと、2枚のタイムカードを作成。1枚は監督指導を逃れるために作った報告用のもので、36協定の範囲内の時間外労働を記録した。同社は12月8日、報告用に作成したタイムカードにもとづき、実際の労働時間よりも過少な時間を報告した。しかし、同労基署の捜査によりタイムカードが報告用に作られたものだということが明らかになり、報告が虚偽のものだと分かった。

 また、同社は同年11月の1カ月間、労働者4人に対して36協定の限度時間を超える時間外労働をさせた。時間外労働は最長の者で156時間46分に上った。さらに、同年10月26日からの1カ月間、時間外・深夜割増賃金を支払わなかったとされている。

 【平成30年2月13日送検】

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