初任給の多寡よりボーナス・退職金制度の充実 高校生の就職意識調査 熊本労働局
2018.03.07
【監督指導動向】
熊本労働局は、高校生が卒業後の就職先を選択する際の判断要素に関する調査結果を発表した。調査は昨年11月に県内の高等学校44校および特別支援学校等11校で行い、5345件の有効回答を得たもの。就職先を選択するときに優先する項目を、「給与等の処遇」「働きやすさ」「仕事の内容」の3分野で調べた。各領域に選択肢を設け、生徒に3つ以内選択させている。
給与等の処遇面では、「ボーナス(賞与など)や退職金制度が充実している」を選んだ生徒が72.8%に上り、「勤務した後も給与・賃金が安定している」(62.2%)や「給与(初任給)が他社よりも高い」(53.2%)を上回った。福利厚生の充実を優先した割合は17.9%と少数。
働きやすさの面では、「職場の雰囲気や人間関係」を選択した生徒が72.5%に。残業や休日出勤が少ないこと、転勤がない(少ない)といった項目を選んだ生徒はそれぞれ4割強だった。
仕事の内容に関しては、「自分の能力が活かせる仕事である、やりがいがある仕事である」が80.4%と群を抜いて高い。