特別条項超過して長時間労働 最長で月160時間超残業 札幌中央労基署・送検
2018.03.19
【送検記事】
年度後半に業務集中が一因
北海道・札幌中央労働基準監督署は、特別条項付きの時間外・休日に関する労使協定(36協定)の限度時間を超えて労働者に違法に残業させたとして、建設コンサルタント業者と同社取締役、部長3人の計1法人4人を労働基準法第32条(労働時間)違反の容疑で札幌地検に書類送検した。
同社は平成27年10月~28年3月、「1カ月45時間の残業を年6回まで」と定める特別条項付きの36協定を超過して、1カ月最長160時間以上の残業をさせていた。年度後半に仕事が集中する業界特有の事情に、人手不足がのしかかり、長時間労働につながった。
限度時間を超えて残業していた労働者は17人で、「様ざまな部署の労働者が長時間労働をしていた」(同労基署担当者)。臨検監督から違反が発覚している。
【平成30年2月5日送検】