【安全衛生・お薦めの一冊】『心療内科産業医と向き合う 職場のメンタルヘルス不調』

2018.03.21 【書評】
  • list
  • クリップしました

    クリップを外しました

    これ以上クリップできません

    クリップ数が上限数の100に達しているため、クリップできませんでした。クリップ数を減らしてから再度クリップ願います。

    マイクリップ一覧へ

    申し訳ございません

    クリップの操作を受け付けることができませんでした。しばらく時間をおいてから再度お試し願います。

適正な労務管理のために

Amazonにリンクします

 昨今、メンタルヘルス対策を重要な経営課題と認識する会社が増えてきたが、対応が難しいという声が少なくない。本書は、職場でどのように対策をとればよいか、分かりやすく示したもの。

 全3章で構成されており、第1章では、職場のメンタルヘルスに関する基礎知識、第2章が具体的なメンタルヘルス対策、第3章は、ケーススタディとなっている。特に第3章は、筆者が過去に産業医として経験した事例を紹介。現代型うつ病、職場のトラブル、職場復帰、パニック障害など20例を挙げている。

 一例を挙げると、パニック障害で定時出勤が困難となった女性のケースがある。本人と会社が問題を共有して考えることで「1時間早く出社すれば、満員電車に乗らずにすむ」と解決策が出て、勤怠が改善したという。適正な労務管理と健全な職場づくりに役立つ一冊だ。

(石澤哲郎著、第一法規刊、TEL:0120-203-694、B6判、258ページ、2300円+税)

平成30年3月1日第2301号 掲載
  • 広告
  • 広告

あわせて読みたい

ページトップ
 

ご利用いただけない機能です


ご利用いただけません。