健康保険で治療費賄う 労災かくしで自動車部品製造業者を送検 長野労基署
2018.04.20
【送検記事】
長野労働基準監督署は、休業25日の労働災害が発生したにもかかわらず労働者死傷病報告書を提出しなかったとして、自動車部品製造業者と同社代表取締役を労働安全衛生法第100条(報告等)違反の容疑で長野地検上田支部に書類送検した。「書類送検日の平成30年3月22日時点で、報告は出されないままだった」(同労基署)という。
労災は28年9月、同社坂城工場で発生。被災した労働者は機械に手を挟まれ、右手小指を骨折するなどのケガを負っている。その後の治療は健康保険を使い行っていた。
同労基署は、「労災を隠している」との情報提供に基づき調査を開始した。
【平成30年3月22日送検】