今後の受注減恐れて労災かくし 解体工事業者を送検 上田労基署
2018.05.01
【送検記事】
長野・上田労働基準監督署は、労働者死傷病報告を提出しなかったとして、解体工事・再生砕石製造業者と同社代表取締役、および同社総務部長を労働安全衛生法第100条(報告等)違反の容疑で長野地検上田支部に書類送検した。平成29年6月、同社労働者が左足を骨折する労働災害が発生している。
被災した労働者は自社プラント内でダンプトラックを後退させている際、運転席から墜落した。送検日時点で未だ休業中という。今年に入り、「労災補償が受けられない」と同労基署へ相談したことが捜査の端緒となった。
送検された2人は「事故を起こしたことで今後、受注が受けられなくなるのではないか」と考え労災を隠蔽していた。
【平成30年4月26日送検】