女性活躍
確かに求人広告に出てくる社員さんは
美男美女が多いかも。
就活が婚活にっ!?
まぁ、少子化ってことからすれば、
社会貢献になる可能性もあるか。
解 説
募集・採用する際の関連法規としては、おおむね下記に留意する必要があるでしょう。
・虚偽広告の禁止(職安法65条)
・性別による差別の禁止(均等法5条、8条)
・間接差別の禁止(均等法7条)
・年齢制限の禁止(雇用対策法10条)
マンガの広告は裏を返せば、元気じゃない人はダメ、男性はイケメン以外お断りといった感じに読み取られてしまう可能性があります。直接法律違反とまではいえなくても、公正な採用選考を行うには、まず応募者に広く門戸を開くことが求められますから、その観点から上記広告は望ましくないということになるでしょう。
次に、「女の子に助けられるとはだらしない」「そんな腰抜けはやめちまえ」です。
パワハラのおそれありということでしょうか(平30・3・30「職場のパワーハラスメント防止対策についての検討会報告書」)。
仮に、「①優越的な関係」「③精神的な苦痛」を満たすとして、「②業務の適正な範囲」を超えるかどうか、例えば「職務内容が危険を伴う業務」とそれ以外で、この範囲は変わることが考えられるという意見が報告書に盛り込まれています。なお、例示として「人格を否定するような発言」は、①から③の要素を満たすとしています。
※マンガは労働新聞平成25年9月9日第2936号12面「人事学望見 第926回 注目されるポジティブ・アクション 女性進出のために環境改善図る」をヒントに描いたものです。詳細は労働新聞読者専用サイトにてご覧ください。