労災防止へ積極的なコミュニケーションを 大阪労働局・局長パト

2018.06.29 【監督指導動向】
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熱中症対策を高評価

 大阪労働局は、全国安全週間の準備期間である6月1日、国立循環器病研究センター移転建替整備事業現場へ局長パトロールを実施した=写真。減少に転じない墜落・転落災害および熱中症の防止に向けて警鐘を鳴らしている。

 挨拶に立った田畑一雄局長は建設業の労働災害の現状について、「死亡災害は、過去最小だった一昨年と比べてほぼ倍増の20人だった」と話し、続けて「休業4日以上の死傷災害は今年に入って増加している」と注意を促した。労災防止に向けて朝の挨拶や要所での声掛け、危険な作業箇所での注意喚起といった積極的なコミュニケーションを求めている。

 同労働局が今年度から取り組み始めた「リスクゼロ大阪推進運動」に関しても触れ、現場や職場ごとに潜むリスクの洗い出しを行い、すべての労働者が安全・安心に働ける環境づくりを行うよう要望した。

 パトロール後に講評した同労働局安全課の石井聡課長は、毎朝朝礼後に安全帯の掛け替えを習慣付けている点などを評価した。暑さが本格化する前からトイレにも冷房を設置するなど、熱中症対策に取り組む姿勢も良かった部分として挙げている。

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