構内運搬車の荷台から振り落とされ頭蓋骨骨折 青果卸売業者を送検
2018.07.12
【送検記事】
新潟市中央卸売市場に労災防止の緊急要請も
新潟労働基準監督署は、転落防止対策を講じないまま労働者を構内運搬車の荷台に乗せたとして、青果卸売業者と同社代表取締役を労働安全衛生法第20条(事業者の講ずべき措置等)違反の疑いで新潟地検に書類送検した。
平成30年4月、新潟市中央卸売市場の場内で、車両系荷役運搬機械である構内運搬車(ターレットトラック)の荷台に労働者を乗せ、移動していた。その際、荷台から墜落、頭蓋骨骨折や脳挫傷などの重傷を負う労働災害が発生した。「カーブ中に振り落とされたのではないか」(同労基署)とみている。
労働安全衛生規則では、荷台からの転落防止対策なしに労働者が構内運搬車に搭乗することを禁止している。しかし、対策をせずに乗せているケースが散見されることから、同労基署は、6月14日付で新潟中央卸売市場に対し、緊急要請を行った。今後、新潟労働局においても、同県内の卸売市場に対して要請をする予定である。
【平成30年6月18日送検】