内装工事作業などを巡視 病院建設現場で安全パトロール 秋田労働局
2018.07.20
【監督指導動向】
秋田労働局は、全国安全週間の取組みの一環として、「秋田県立脳血管研究センター新棟建設および既存棟改修工事現場」(元請:大林組・大森建設・羽後電設工業・互大設備工業特定JV)で、建設業労働災害防止協会秋田県支部と合同でパトロールを実施した。
同現場は、作業箇所と現場事務所が離れているため、常に工事状況が把握できるよう現場にウェブカメラを設置していた。墜落・転落災害防止に向けては、2丁掛けのフルハーネス型安全帯の使用を徹底。熱中症対策として、現場内にビニルハウス仕立ての「クールダウンハウス」を設置するなど積極的な安全対策を講じている。
パトロール当日は約250人の作業員が入場し、元請職員の安全管理のみならず、各階に選任されているフロアマスターが日々の安全作業に注意を払いながら作業を進めていた。
同労働局の佐藤俊彦局長(写真)は、足場解体作業や内装工事を巡視し、JVの担当者から安全対策における重点取組みなどの説明を受けた。その後の講評では、「人手が不足している建設業では、安心・安全に働ける職場環境を作っていくことが重要であり、労働災害防止対策に継続して取り組んでいただきたい」と話した。
同労働局管内では、昨年に比べ建築工事業における労災が増加しており、安全管理対策の徹底を呼び掛けている。