適切な対応を速やかに/社会保険労務士佐藤秀樹事務所 所長 佐藤 秀樹

2018.07.22 【社労士プラザ】
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社会保険労務士
佐藤秀樹事務所
所長 佐藤 秀樹 氏

 私が平成10年5月に香川県三木町に事務所を構え、今年で20年目を迎えた。多くの熱意ある経営者や、すばらしい社員の皆様とお会いして多くのことを学ばせていただき、感謝の思いである。

 ご案内のとおり社会保険労務士は社会保険の事務手続きに終わらず、企業における人事評価制度、賃金体系の策定や労働時間や休日を決める就業規則の作成や見直しなどが業務であり、社員の皆様の人生に大きな影響を与える、重要な仕事だと認識して業務に当たっている。

 私の座右の銘は「人は須(すべか)らく先ず当下を料理すべし」。これは江戸後期の儒学者の佐藤一斎が記した言志四録の中に出てくる言葉であり、この教えは西郷隆盛や坂本龍馬に大きな影響を与えた。意味は「人が物事をなすに当たり、目前のことに手ぬかり多く、徒らに将来の事を思いめぐらしている。たとえば旅人があくせくと行先を考えるようなもので甚だよろしくない。人はまず眼前のことを処理すべきである」という意味だ。経営環境の変化、お客様のニーズの変化、労働者の価値観など、めまぐるしく変化する不確実性の高い時代にあっては、将来ではなく、目先にある依頼された業務を1つひとつ確実にこなしていきたい。

 21世紀に入ってからは、産業のソフト化やサービス化、IT技術の進歩等により、働き方も多様化してきた。労務管理のあり方も、画一的なものから、個々の企業の実情に合ったものに対応させていかなければならない。

 また、少子高齢化社会となり、女性、高齢者、障がい者など、様ざまな背景を持った人が、安心して働くことのできる職場環境を構築していくことや、働き盛りの社員の介護離職を防止していくことも、今後の企業経営における重要な課題の1つである。

 国会では働き方改革が審議されたが、これまでの20年を基礎として、これからの20年の働き方を指導できることが必要と考えている。

 昨今では、時代に適応した対応が求められており、労働者の法律への関心も高まっている。労働行政の調査や指導も従前に比べて厳しさを増してきており、このような中で企業に求められるのは、適切な対応をタイムリーに行うことである。

 今後も企業の経営者の皆様の力となり、安心して経営に専念できる環境を提供できるよう、どんな問題に対しても逃げることなく、「解決してこそプロ」をモットーに、業務に当たる所存である。Thanks 20th! Next 20th!!

社会保険労務士佐藤秀樹事務所 所長 佐藤 秀樹【香川】

【公式webサイトはこちら】
http://sakura-soken.com/

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平成30年7月23日第3170号10面 掲載
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