違反率8割で平成10年以降最高値に 29年監督結果 兵庫労働局
2018.08.02
【監督指導動向】
違反率が平成10年以降で最高に――兵庫労働局が公表した、平成29年に実施した定期監督等の実施結果で明らかになっている。
5092事業場に対して立ち入ったところ、労働基準関係法令違反がみつかったのは全体の79.0%に当たる4021事業場だった。違反率は昨年から1.5ポイント増加し、右肩上がりとなっている。
労働基準法関係の違反では、「違法な時間外労働があった」1279件と最も多く、以下「賃金不払い残業があった」788件、「労働条件の適切な明示がなかった」682件と続く。労働安全衛生法関係では、「健康診断が実施されていなかった」「安全基準が守られていなかった」がともに900件台とめだって多い。
業種別では、接客娯楽業(87.8%)、商業(86.8%)、保健衛生業(85.4%)、運輸交通業(82.4%)で違反率が8割を超えていた。