陸運業 労災増加受けてパトロール実施 岡山労働局・初の試み
2018.08.08
【監督指導動向】
岡山県内において、平成29年の陸上貨物運送事業における休業4日以上の死傷災害が前年比で12.3%増加したことを受け、岡山労働局は岡山県トラックターミナル㈱で局長パトロールを実施した=写真。陸運業での局長パトは、同労働局では初めての試み。
当日は、①プラットホームの整理・整頓の確認、②台車、ロールボックスパレットの転倒防止対策の状況、③プラットホームへトラックを付けた際の墜落・転落防止対策、④トラック周辺で安全に作業をするためのスペースの確保状況――に関して見回った。
その後の講評で千葉登志雄局長は、運輸業は物流の中核であるため、そこで働く労働者の安全確保は非常に重要とした。続けて、「今後最寄り安全な現場とするため、トラックの荷台などからの墜落・転落の防止、フォークリフトやロールボックスパレットに起因する労災の防止などを徹底してもらいたい」と話している。
パトロール終了後には、荷役作業での労災防止のポイントをまとめたリーフレットを配布した。墜落・転落では、「あおりを立てる場合は固定する」「背を荷台外側に向けて作業しない」などの対策を求めた。腰痛対策では「中腰の作業姿勢など不自然な作業方法を取らない」など注意点を示している。