強制捜査して立件 製材作業中の労災を隠蔽して送検 函館労基署
2018.08.20
【送検記事】
北海道・函館労働基準監督署は、平成30年2月に発生した労働災害に関して、遅滞なく労働者死傷病報告書を提出しなかったとして、製材業者と同社代表取締役を労働安全衛生法第100条(報告等)違反の容疑で函館区検に書類送検した。
労災は、労働者が丸太の製材作業を行っている際に発生している。機械と丸太の間に右手中指を挟み骨折していた。休業期間は「当初の見込みで3カ月程度」(同労基署)だったという。
情報提供に基づき捜査を開始、証拠隠滅の恐れがあったため30年5月に強制捜査を行っている。
同労基署は報告を怠る理由の“一般論”として、「監督指導を嫌がって犯行に及ぶケースが多い」と話している。
【平成30年7月24日送検】