継続雇用
2018.09.23
【マンガ・こんな労務管理はイヤだ!】
150歳まで働く気があるなんて、
ホントに仕事が好きなのね。
こんな人材を手放すなんて、
もったいない。
解 説
マンガの労組要求は150歳までの定年延長、ですが、現在の仕組みと今後について考えてみます。高年齢者法9条では、定年を定めている事業主は、次のいずれかの措置を講じることとしています。
①定年の引上げ
②継続雇用制度
③定年の廃止
厚労省「平29・賃金事情等総合調査」によれば、定年を65歳以上としている企業は、17.8%、定年制の廃止は4.5%でした。72.2%が再雇用制度のみとなっています。
今後、70歳雇用に向けて高年齢者法の改正も視野という報道がありましたがそれはともかく、現行法において、最も用いられている②継続雇用制度においては、現に雇用している高年齢者が希望するときに、原則継続雇用が必要ということになります。
マンガは退職する・しないでもめていますが、こちらも継続雇用を希望する・しないでもめないよう手続き等に関してはルール化しておくべきということになります(「改正高齢法早わかり」経団連事務局編著)。
※マンガは労働新聞平成24年12月17日付第2901号12面「人事学望見 第892回 労組嫌いの社長に悩む専務 学説・判例では偽装解散も有効」をヒントに描いたものです。法律解説・内容の詳細は労働新聞読者専用サイトにてご覧ください。