休憩時間変更するも就業規則変更せず 違反率12ポイント上昇 福島労働局・30年上半期除染作業監督結果
2018.10.24
【監督指導動向】
福島労働局、平成30年1~6月に福島県内で除染作業を行った96事業者に対して実施した監督指導結果を公表した。労働基準関係法令の違反率は56.3%で29年の44.2%から12ポイント高まっている。
96事業者のうち労基法関係の違反があったのは54事業者だった。違反件数は96件に上る。
労働条件関係の違反は54件で、「休憩時間を従来の時間から変更したが、就業規則を変更していなかった」などの就業規則の届出に関する違反が11件とめだつ。賃金台帳の作成に関する違反も11件だった。
「乗合自動車の運転を命じられた作業員に対し、運転時間を労働時間とカウントしていなかった結果、2割5分以上で計算した割増賃金を支払っていなかった」など、割増賃金の支払いに関する違反は9件で、全体の3番目に位置する。
一方、安全衛生関係の違反は42件だった。「元請の下請に対する指導」10件、「作業場所の事前調査」8件などがめだつ。