2年連続死亡労災 森林組合を今年2度目の書類送検 大野労基署
2018.10.18
【送検記事】
福井・大野労働基準監督署は、荷役作業中の安全対策を怠ったとして、森林組合と同組合課長を労働安全衛生法第21条(事業者の講ずべき措置等)違反の容疑で福井地検に書類送検した。平成30年7月、同組合の労働者が死亡する労働災害が発生している。
被災した労働者は別の労働者とともに、貨物自動車に原木を積み込む作業に従事していた。貨物自動車から落下した220キロの原木が労働者に直撃している。同組合は、原木の1本の重さが100キロを超えていたにもかかわらず、作業指揮者を定めなかった疑い。原木が落下するエリアへの立入禁止措置も講じていなかった。
同組合は29年9月にも、ベルトコンベヤーの安全対策を怠って死亡労災を起こし、30年3月に書類送検されている(関連記事)。2年連続で死亡労災が発生したことを受けて同労基署は、安全衛生管理特別指導事業場に指定することも視野に入れているという。
【平成30年9月18日送検】