無資格運転の発覚恐れて労災隠し なめこ製造会社を送検 上田労基署
2018.11.02
【送検記事】
長野・上田労働基準監督署は、労働者死傷病報告書を労災発生から1年間提出しなかったとして、なめこ製造業者と同社代表取締役を労働安全衛生法第100条(報告等)違反の容疑で長野地検上田支部に書類送検した。平成29年9月、同社の培養センター内において労働者が4日休業する労働災害が発生していた。
被災した労働者はフォークリフトを使って空き瓶を運搬していた際、柱とフォークリフトの間に足を挟んでいた。
同労基署は30年8月、労働者から寄せられた相談を基に捜査を開始した。9月に入り、1年遅れで報告書の提出を受けた。
同社は被災した労働者にフォークリフトを無資格運転させており、それを隠蔽する目的で報告書を出さなかった。そのため、同法第61条(就業制限)違反の容疑でも処分されている。
【平成30年10月22日送検】