【安全衛生・お薦めの一冊】『これならできる 中小企業のメンタルヘルス・ガイドブック』

2018.11.26 【書評】
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平易な言葉で本質を説く

 ストレスチェックの一部義務化や面接指導等の措置の強化など、メンタルヘルス対策に関しては事業主の負担が増加傾向にある。

 特に中小企業にとってコスト面は悩みの種だが、本書は医師や社労士といった専門職との連携や、無料や安価で利用できるウェブサイトなどの資源を上手に活用し、限られたコストで最大限の効果を得るためのヒントを提示する。

 普段の社内教育や、休職者の復職と再発防止を目指す「リワークプログラム」についても、制度の本質から理解して的確な活用ができるように、平易な言葉で丁寧な解説がなされている。

 また、産業医ほか組織における産業保健スタッフには含まれないものの、実際には影響の大きい休職者の「主治医」とどう付き合うかといった点にも言及されており、メンタルヘルス対策導入の「初心者」に向いた指南書であるといえる。

(秋山剛・大野裕編著、金剛出版刊、TEL:03-3815-6661、B5判、222ページ、2600円+税)

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平成30年12月1日第2319号 掲載
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