【今週の労務書】『続・企業内研修にすぐ使えるケーススタディ 自分で考え、行動する力が身につく』
2018.11.24
【書評】
最近の17テーマ収載
研修の企画担当者向けの本書は、ケーススタディのネタとして17の事例を収めている。現役で活躍するコンサルタント10人が共同で執筆しており、最近の職場事情に即した”共感できるテーマ”が並ぶ。「定年後に向けたキャリアデザイン」や「クレーム対応の原則構築」などは、単純に読み物としても興味深い。
一つひとつの事例については、討議に当たって投げかけるべき設問、参加を通して最低限気付いてもらいたい内容を示す。自社の研修にマンネリを感じている担当者だけでなく、初めてケーススタディを採り入たい場合も活用できる。これならば専門家の力を借りなくとも――と思わせる内容になっている。
(日本能率協会コンサルティング編著、経団連出版刊、TEL:03-6741-0043、2000円+税)
平成30年11月26日第3186号16面 掲載