約1400万円の賃金不払いで食品機械製造会社を送検 後日8万円だけ支払う 下関労基署
2018.12.05
【送検記事】
山口・下関労働基準監督署は労働者12人に計1379万7960円の賃金を支払わなかったとして、食品機械製造業者と同社の代表取締役を労働基準法第24条(賃金の支払)違反の疑いで山口地検下関支部に書類送検した。
同社はカニカマの蒸し器など、練り物関係の食品機械の製造・販売を営んでいる。代表取締役は労働者12人に対し、平成29年8月21日~30年3月20日までの賃金を所定支払日に全額支払わなかった。不払い総額は1379万7960円に上る。30年3月に2人の労働者に計8万円の賃金が支払われたが、その他の10人には現在も一切支払われていない。
違反は労働者の申告で発覚した。申告を受けた同労基署は是正勧告をしたが、改善がみられず送検に至った。12人の労働者はすでに全員退職しており、現在同社は代表取締役が一人で営業を続けているが、事実上の事業停止状態にあるという。不払いは経営不振によるものとみられる。
【平成30年11月8日送検】