第3次産業中心に死亡労災急増 31年1月まで「根絶運動」を展開 兵庫労働局
2018.12.04
【監督指導動向】
兵庫労働局は、死亡労働災害が急増しているため、「兵庫緊急死亡労働災害根絶運動」を31年1月末まで展開する。
同労働局管内では11月6日現在、労災による死亡者数が全国ワースト5位の32人に上っている。このうち10人が9月以降に集中。すでに昨年1年間の兵庫県内における死亡者数30人を上回っており、対策が急がれる状況だ。
中でも第3次産業における死亡者数が前年同期の2人に比べ10人と急増している。同労働局健康安全課は、「ハシゴから墜落した、ピットの中に落ちた、酸欠になったなど、危険性が予見できたにもかかわらず作業手順に不備があって労災になったケースが多い」と分析する。
死亡者撲滅に向け、労働災害防止団体や経営者団体計50組織に対して要請を行った。各事業場には、墜落・転落、挟まれ・巻き込まれ災害防止対策の徹底や、交通労災防止対策の推進を求める。