「安全装置無効化ダメ!」 クレーン転倒事故多発で緊急要請 沖縄労働局
2018.11.27
【監督指導動向】
安全装置を無効化しないで――沖縄県内で今年に入り、クレーンの転倒事故が頻発していることを受け、沖縄労働局は日本クレーン協会沖縄県支部に対して、クレーンに関係する労働災害防止に向けた対策の徹底を求める緊急要請を行った。
今年に入って発生したクレーンの転倒事故は合計6件。いずれも労働者が巻き込まれはしなかったものの、同労働局は「ひとたび事故が起これば重篤な死傷災害に結び付く」と指摘する。多くは安全装置を無効化し、過荷重で作業を行って災害発生につながったと分析している。
このため安全装置を無効化しないよう求めた。そのうえで、クレーンの性能や機能を把握して無理な運転を行わない、荷を吊ったまま運転市を離れない、強風などで危険が予想されるときは作業を中止するなど、クレーン作業における基本的なポイントを遵守するよう訴えた。
沖縄県内では建設投資が活発で、クレーンを使用する現場が増えている。