保健衛生業で違反率急増 鹿児島労働局・平成27年度監督結果
2016.07.06
【監督指導動向】
鹿児島労働局は、平成27年度に実施した監督指導結果を公表した。保健衛生業の違反率が前年に比べて大幅に伸びている。
27年度は1591事業場に臨検を実施し、労働法上の違反がみつかった事業場は1083件だった(違反率68.1%)。
業種別に違反率をみると、保健衛生業が87.2%と突出して高い。前年(69.6%)と比べても20ポイント近く悪化している。他に違反率が8割を超えた業種は、接客娯楽業と運輸交通業で、これら3業種が全体の違反率を大きく引き上げた。
違反項目をみると、労働基準法では労働時間関係や割増賃金に関するものがめだつ。一方、労働安全衛生法では機械の周囲に囲いを設けない、高さ2メートル以上の作業場所に手すりなどの墜落防止措置を講じていない――といった安全基準にかかわる違反が最も多かった。