【今週の労務書】『あなたの給与は3割上がる!』

2016.07.20 【書評】
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評価制度の必要性説く

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 やや刺激的な表題だが、労働力が空前の売り手市場になりつつある昨今、適正な人事評価制度のない会社は生き残れないという話で、「ブラック企業とみなされる」とまでいい切る。

 国の政策を少々買いかぶり過ぎているきらいはあるが、日本の企業は評価と報酬が適正に連動しておらず、モチベーションや労働生産性が低くなって従業員の給与も上がらず、優秀な人材は流出していく悪循環を生じやすい、という指摘には納得がいく。

 個々の従業員と共に事業の目標に即した目標管理を定め、プロセスと結果の双方から私情をはさまない絶対評価を行うなど具体的な手順も示されている。結局は、評価者の能力向上が急務であることを痛感させられる。

(高橋恭介著、きこ書房刊、TEL:03-3227-8860、1400円+税)

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平成28年7月18日第3073号16面 掲載
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