【今週の労務書】『従業員50名未満限定 最強の「労務管理」』
2019.01.14
【書評】
助成金受給へ三帳簿整備
リスクを回避して、助成金がもらえる会社の作り方――この副題が示すとおり、助成金に焦点を当てたのが本書の特長だ。
厚生労働省が用意する助成金だけでも多様な種類が用意されていると示す。たとえば雇用環境の整備に向けた「キャリアアップ助成金」では、その中に正社員化コース、賃金規定等改定コース、健康診断制度コースなどがあるとしている。この他、特定業種向け、特定地域向け、仕事と家庭の両立向けなど様ざまな種類があるとした。
一般的な受給要件に、賃金台帳、出勤簿、労働者名簿の法定三帳簿が揃っている必要があるとし、整備に必要な対策も盛り込んだ。労務管理専任者がいないであろう50人未満企業向けに、基本のキから丁寧に教える作りだ。
(柴田千華著、クロスメディア・パブリッシング刊、TEL:03-5413-3140、1580円+税)
平成31年1月14日第3192号16面 掲載