【今週の労務書】『Q&Aで学ぶワーク・エンゲイジメント できる職場のつくりかた』
2019.01.19
【書評】
生産性向上のヒントに
ワーク・エンゲイジメントとは、「仕事に誇りややりがいを感じている(熱意)」、「仕事に熱心に取り組んでいる(没頭)」、「仕事から活力を得ていきいきとしている(活力)」の3要素がそろった状態を指す概念。本書では、「ワーク・エンゲイジメントの高い従業員は、心身の健康が良好で、生産性も高い」と指摘している。
書名のとおり、Q&A方式で従業員のワーク・エンゲイジメントを測定する方法や高める方法などを解説。ワーク・エンゲイジメント向上に取り組むに当たって、多くの従業員の協力を得るコツなどを尋ねる「Q」に対しては、経営者や管理監督者、労働者とその支援を行う関係機関の役割の明確化が重要とした。取組みの理念と目標の設定も欠かせないとみている。
(島津明人編集代表、金剛出版刊、TEL:03-3815-6661、2200円+税)
平成31年1月21日第3193号16面 掲載