【今週の労務書】『ブラック企業 VS 問題社員』
2016.08.03
【書評】
今日的話題も盛り込む
弊社出版部門のベストセラー「労務管理は負け裁判に学べ!」執筆陣の第3弾に当たるのが本書である。101の事例に対し、原因が使用者側、労働者側のどちらにあるか境界線を示すとともに、対応策も併記する。
今日的な話題を多く収録するのが特徴だ。就活終われハラスメント(オワハラ)では、「内々定者に対して今後就職活動を控えるようお願いしたところ、オワハラではないかと揶揄された」との質問に対し、「内定を辞退したら損害賠償を請求する」などの発言がなければ、会社に問題がある可能性は低いと指摘する。
SNS上でのハラスメントやマイナンバー提出拒否といった事例にも言及している。
(堀下和紀、穴井隆二、渡邉直貴、木岡昌裕著、労働新聞社刊、TEL:03-3956-3151、1800円+税)
平成28年8月1日第3075号16面 掲載