【今週の労務書】『ゼロからスタート! 澤井清治の社労士1冊目の教科書』
2019.02.23
【書評】
10時間で全体像つかむ
本書は、資格試験予備校・LECの名物講師が執筆した、社会保険労務士試験の入門書である。うたい文句のとおり、10時間で試験に出る法律の全体像や概要をつかめるようになっている。人事労務にかかわる新人の教育などにも使いやすいといえよう。
1項目につき2ページ見開きの構成で、片ページに解説、もう片ページにはフルカラーの図表というつくりである。このため、隙間時間を活用した勉強に活用しやすい。図表も、労働基準法の賃金支払いに関する原則と例外、労災保険の給付の種類などは、見通し良く整理されている。
「はじめに」の章の横断学習の一覧表は、たとえば法律ごとの被保険者の取扱いの違いなど、何に着目して整理して理解すれば良いかを示し、学習効率を高めてくれる。
(澤井清治著、KADOKAWA刊、TEL:0570-002-301、1500円+税)
平成31年2月25日第3198号16面 掲載