ビル清掃員の墜落死が相次ぐ 業界へ対策周知を依頼 東京労働局

2019.03.22 【監督指導動向】
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 東京労働局は、都内のビルメンテナンス業で死亡災害が多発していることを受けて、ホームページや(公社)東京ビルメンテナンス協会を通じて事業場へ対策の徹底を呼びかけている。今年に入ってからすでに3人の作業者が、ブランコを使ってビルの窓ガラスを清掃するロープ高所作業中に墜落死している。

 1月に発生した災害では、墜落防止のためのライフラインを設けずにメインロープのみで作業をしていた際、ロープが外れて地上へ落下。2月に起こった事故では、屋上からブランコを使って窓ガラスを拭いていたところ、ロープをくくっていた吊元が強度不足により外れて作業者が墜落した。

 同労働局安全課は、「状況は事故ごとに異なるが、いずれも労働安全衛生規則で定められている措置が講じられていなかった」としており、事業者のよる特別教育の実施と、作業前にメインロープの緊結状態を複数人で確認することなどを求めている。管内では平成27年以降、ロープ高所作業での墜落災害が19件発生。うち5件が死亡、9件が3カ月以上の休業となっており、重篤化しやすい傾向にある。

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