下請業者の8割に法違反 足場から墜落する危険目立つ 熊本労働局・建設業一斉監督結果
2019.04.05
【監督指導動向】
熊本労働局は、昨年12月に管内の建設現場で実施した一斉監督指導の結果をまとめた。立ち入った173現場中、下請の80事業場中65事業場で労働安全衛生法違反が見つかっている(違反率81.3%)。足場などからの墜落・転落防止措置に関する違反が38件(同52.7%)で最も多く、建設機械等の安全確保措置に関する違反が8件(11.1%)と続いている。
現場単位では、72現場(同41.6%)に違反があり、重篤な災害の発生につながる恐れのある17現場に使用停止命令を行っている。同労働局では、死亡災害の原因となる墜落・転落防止措置に関する違反が目立つ状況を踏まえ、高所作業を行う現場へ引き続き厳正な指導をしていくとしている。